ウチのオバー。
オバーから戦争の話を聞いた。
深刻な感じで話すかと思うと
以外に、あっけらかんと喋りよる。
オバーは南洋から家族で沖縄に逃てきたらしい。
突然、戦争が始まり
何がなんだかわからず
逃げ惑った。
当事のオバーは12・3才で
一番上の長女。
下に4人いた。
カタツムリを(いわゆるマイマイ)採るため
海岸沿いを弟と歩いていたら
艦砲射撃で狙われ
爆弾を打ち込まれた・・・にもかかわらず
この爆弾が運良く爆発しなくて
難を逃れた。
そして、山に食料がないかと歩いていたら
B-29に狙われ
爆弾投下され
オバーの横におちた爆弾が
不発に終わり
また、難を逃れた。
オバー「あの時、この爆弾が不発弾じゃなかったら
私もあんたもここにはいないさー。はっはっはっー」
・・・って笑ってますけど、笑えません。
だって本当にあった話でしょ?
しかも他人の話じゃなく祖母だし。
相当な、辛く、悲しい思いをしたと思う。
(実際、当事5歳だったっていう妹さんを船で逃げる途中亡くしてる。亡骸を海に捨てるしかなかったって言ってた。想像できない・・・)
祖母だけじゃなく、祖父も
そのほかにも、沖縄には
話したくても当時を思い出すのが嫌だから話さないお年寄りは
いっぱいいる。
こうも話している間にも
普天間基地を飛び立つ
アメリカ軍の飛行機の音が聞こえる・・・。
どんな思いで戦争を体験したお年寄達は普天間基地・嘉手納基地をみてるんだろう。
あの塀の向こう側は
オジィが昔、遊んでいた部落がある。
私が知らない当時の地名がある。
基地は私が生まれたときからあるし
そう、生まれたときからあるから
母が教えてくれなかったら
基地撤去なんて願わなかった。
若い人たちからしたら
そんな大きな問題でもないのかもしれない。
でも昔の事とか
戦前の沖縄、戦後の沖縄を過ごした人たちの気持ちを考えたら
忘れてはいけないんだって強く思う。
沖縄の戦争はまだ終わってない。
関連記事