ウチのオバー。

miru

2012年01月28日 15:06


オバーから戦争の話を聞いた。

深刻な感じで話すかと思うと

以外に、あっけらかんと喋りよる。


オバーは南洋から家族で沖縄に逃てきたらしい。

突然、戦争が始まり

何がなんだかわからず

逃げ惑った。


当事のオバーは12・3才で

一番上の長女。

下に4人いた。


カタツムリを(いわゆるマイマイ)採るため

海岸沿いを弟と歩いていたら


艦砲射撃で狙われ

爆弾を打ち込まれた・・・にもかかわらず

この爆弾が運良く爆発しなくて

難を逃れた。


そして、山に食料がないかと歩いていたら

B-29に狙われ

爆弾投下され

オバーの横におちた爆弾が

不発に終わり

また、難を逃れた。



オバー「あの時、この爆弾が不発弾じゃなかったら
私もあんたもここにはいないさー。はっはっはっー」

・・・って笑ってますけど、笑えません。

だって本当にあった話でしょ?

しかも他人の話じゃなく祖母だし。


相当な、辛く、悲しい思いをしたと思う。
(実際、当事5歳だったっていう妹さんを船で逃げる途中亡くしてる。亡骸を海に捨てるしかなかったって言ってた。想像できない・・・)

祖母だけじゃなく、祖父も

そのほかにも、沖縄には

話したくても当時を思い出すのが嫌だから話さないお年寄りは

いっぱいいる。


こうも話している間にも

普天間基地を飛び立つ

アメリカ軍の飛行機の音が聞こえる・・・。


どんな思いで戦争を体験したお年寄達は普天間基地・嘉手納基地をみてるんだろう。


あの塀の向こう側は

オジィが昔、遊んでいた部落がある。

私が知らない当時の地名がある。


基地は私が生まれたときからあるし

そう、生まれたときからあるから

母が教えてくれなかったら

基地撤去なんて願わなかった。


若い人たちからしたら

そんな大きな問題でもないのかもしれない。


でも昔の事とか

戦前の沖縄、戦後の沖縄を過ごした人たちの気持ちを考えたら

忘れてはいけないんだって強く思う。





沖縄の戦争はまだ終わってない。









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